天龍村について
長野県の南の端っこにある村で、静岡県と愛知県に接しています。
スキーや避暑で有名な長野県の中では温暖な気候なので、梅やゆずやお茶が栽培されています。
村民は「何にもない村だに」と言いがちですが、それはテーマパークやショッピングモールやコンビニや信号がないという意味で(本当に信号も無いんだぜ! ほんとだってば!)、森とか泳げる川とか野生動物とか珍しい野鳥とかなら いっぱいあります。
山が急傾斜なので畑や田んぼは少ないですが。
「人がやさしくて自然がいっぱいの良い所」は日本中に数えきれないほどありますが、天龍村は、間違いなくその中の一員だと思います。
おいでなんしょ!
かねむね農園について
天龍村には茶生産農家がたくさんあるので(ここ数十年でだいぶ減りましたが)、どこのお茶なのかを明確にするために、本名の兼宗から、かねむね農園と名乗っていますが、どこにも登記していないし、便宜上の名称です。
2014年に天龍村に引っ越してきてから、15年くらい農業の会社で働いて、お茶の栽培を覚えました。 徐々に独立して、現在はお茶農家として頑張っています。
お酒や味噌が蔵ごと樽ごとに味が違うように、天龍村のお茶農家も、家ごとに、畑ごとに、みんな味が違います。それぞれに違った味わいがあるので、ウチのお茶だけじゃなくて、どの農家のお茶も広めたいなあと思っています。 もちろん、かねむね農園のお茶を気に入ってもらえたら最高に幸せです。
かねむね農園のお茶作りのコンセプトは、「みんなに日常飲んで欲しいお茶」です。 ごはんにも洋菓子にも和菓子にも合う、毎日飲んでも飽きないお茶を目指しています。
車で言えば、軽~1300ccクラスの大衆車(ただし少量生産だから割高にはなっちゃうけどな!)といったところです。
少量生産しか出来ないなら高級志向を狙うべきだというご意見も頂くのですが、自分自身が飲みたいお茶を作りたいと思うと、やっぱり、このコンセプトに落ち着くのです。
天龍村のお茶について
天龍村のお茶の売りは、浅蒸しです。
緑茶は、お茶の葉を摘んだらすぐに(青いうちに)蒸して、青さを生かした茶っ葉作りをするのですが、この時に強く蒸すと「味わい深く、きれいな緑」のお茶になります。 対して浅蒸しは「香り高く、さわやかな味、少し黄色」のお茶になります。 あ、色っていうのは抽出された水の色の事です。 どちらが良いとか優れているというものではありませんが、こういう違いが産地や各農家の特徴になっています。 (ちなみに、他の産地には茶の葉を蒸さずに炒る、釜炒り茶というものもあります)
天龍の浅煎り茶は、霧がよくかかる山の気候で育った山のお茶の特徴を最大限に引き出し、「さわやかな山の香り」が生かされているのが最大の特徴です。 淹れ方は、玉露などに較べると、高い温度で淹れてもエグみが出にくいので、気軽に入れても美味しい、扱いやすいお茶なのかもしれません。 もちろん微妙な温度で味が変わるのは他のお茶と同じなので、是非自分の好みの淹れ方を見付けてほしいと思います。 まあ、どう淹れても美味しいんですけどね♪